演奏スタイルについて

完璧な演奏を目指すのが普通?

作曲家が思いを込めて作った曲を、楽譜通りに演奏するのが当たりまえ。プロのオーケストラは当然、楽譜通り完璧に演奏しています。でも、世界中のアマチュアオーケストラは、そうはいきません。人数が足りないパートもあれば、特殊な楽器を持っている人はいない、打楽器だってぜんぜん足りません。それでもなんとか「完璧な演奏」に近づけるように、団員だけで足りなければエキストラ奏者をあつめ、特殊楽器もできるだけそろえ、あらゆる手を尽くす、そんな団体は数多くあり、おそらくそれがスタンダードかもしれません。

譜面通りに演奏しなきゃダメですか?

ただし、それができる団体ばかりではありません。だからといって、演奏してみたい曲をあきらめなくてはいけないのでしょうか。
ポコアポコでは、団員アンケートで希望の多かった曲を、順番に演奏してきました。時にまったくないパートがあっても、人数がぜんぜん足りなくても、「演奏してみたい」という思いだけで、演奏してきてしまいました。
いえ、もちろん「いつも聴いている曲と違う!」「圧倒的に音が足りない」「無理がありすぎる」という声は、団員内外から聞かれます。無理そうな曲を選曲するたびに、団員内からも「本気で演奏するつもり?」「本当に無理」とお叱りや悲鳴が飛び交います。でも、完璧じゃなくても、楽譜通りじゃなくても、みんなが演奏してみたい曲を自由な編成で演奏する団体があってもいいと思いませんか? 

編成は自由自在

しかも、ポコアポコではパートの募集人数を締め切りません。降り番はなく、全員参加です。多いときはフルートが10人で演奏したこともあります。大人も子供も、熟練者も初心者も、みんな同列に演奏します。また、足りないパートはできるだけ探しますが、どうしても見つからないときは、ほかの楽器で代用します。トロンボーンがホルンやファゴットのパートを補ったり、コントラバスやヴィオラがチェロを補ったり、団員の子どもたち総動員で、打楽器の多い曲に挑戦したこともありました。プロでもアマチュアでも、アンサンブルに編曲した曲を演奏することがありますよね。そんなふうに、ポコアポコでは自由な編成で演奏を楽しむことにしています。変幻自在な私たちをを面白いと思ってくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に演奏しませんか?

・・・譜面通りじゃないと嫌という方はごめんなさい。作曲家を冒瀆しているつもりもありません。どうかご了承ください。


これまでの無謀な(!)演奏曲はこちらからどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました